御鷲山古墳は、下野薬師寺跡(しもつけやくしじあと)の北側にある前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)です。前方部(ぜんぽうぶ)を西に向けて2段につくられていて、墳丘(ふんきゅう)の全長は約74mです。埋葬施設(まいそうしせつ)は横穴式石室(よこあなしきせきしつ)で、凝灰岩(ぎょうかいがん)の切石(きりいし)を使ってつくられています。これまでに、鉄鏃(てつぞく・矢の先の部分)や小札(こざね・よろいの部品)、馬具(ばぐ・馬に乗るための道具)などのほか、埴輪(はにわ)の破片も見つかっています。これらのことから、この古墳は今から約1350年前の古墳時代につくられたと考えられます。
▲御鷲山古墳石室
▲御鷲山古墳出土辻金具