六角堂は下野薬師寺(しもつけやくしじ)の戒壇跡(かいだんあと)と伝えられる場所に江戸時代(えどじだい)に建てられた建物です。現在の建物は、近年に修理(しゅうり)された部分もありますが、当初のものとみられる彫刻(ちょうこく)などは江戸時代の特徴(とくちょう)があり、安国寺境内(あんこくじけいだい)に残るほぼ唯一(ゆいいつ)の江戸時代の建物であるとともに、栃木県内でもめずらしい六角形の仏堂(ぶつどう)です。
このお堂は南向きに建っていて、その名のとおり1辺約6mの正六角形の平面で、礎石(そせき)や柱も六角形となっています。建物の内部の厨子(ずし)には鑑真和上(がんじんわじょう)の画像(がぞう)が、その両脇(りょうわき)には仏像(木造不動明王立像・もくぞうふどうみょうおうりつぞう/木造韋駄天立像・もくぞういだてんりつぞう)が置かれています。