この像は、江戸時代の享保(きょうほう)7年(1722)に塚越村(つかこしむら)の人々52人により作られたもので、如意輪観音(にょいりんかんのん)が彫(ほ)られています。如意輪観音は女の人を助けるとされることから、安産(あんざん)や子育ての仏様(ほとけさま)として信仰(しんこう)されてきました。このような石仏(せきぶつ)を「十九夜様(じゅうくやさま)」といい、毎月旧暦(きゅうれき…むかしのこよみ)の19日の夜に、地区の女の人が集まって、安産や子育ての無事を祈っていました。この像は塚越村の女性たちにより、昔から大切に伝えられてきたものです。
9件のクチコミがあります。
ともぞう/40代/女性/佐野
享保7年(1722年)この地区の十九夜念仏講中52人により造立された、安山岩で造られた観音様。優美で菩薩独特の柔和な様相をした、地区の代表的な十九夜観音像として貴重な石仏とのこと。塚越公民館の隣にあります。
さくら/40代/女性/宇都宮
塚越公民館の隣にあります。享保7年(1722年)に地元の十九夜念仏講という集まりの52人の人たちで建てたそうです。昔も今も地元のシンボルのようです。観音さまのお顔も温和でやさしく見えました。
ノア/40代/女性/宇都宮
塚越公民館の隣にたくさんの仏像が並んでいましたが、その真ん中にあり、ほほ杖をついてうたた寝しているような、やさしい表情の観音様です。雨風にさらされ、かなり古びていて6本あった腕も1本無くなってしまったそうです。
はる/40代/女性/宇都宮
集落内にあるため見通しもきかず、少し見つけるのに手間取りました。その柔和な表情が印象的な観音様で、300年にわたり人々の心を癒してきたことがうかがわれます。
ぴかりん/40代/女性/日光
塚越公民館の近くにあり、像を中心に横一列に並んでいました。享保7年(1722)に「十九夜念仏講中52人により造られた」とありました。とても穏やかな表情です。
まめっち/40代/女性/市貝
塚越公民館の隣にひっそりと立っていました。手が1本かけてしまっていますが、下野市の代表的な19夜観音像として貴重な仏像だそうです。
しゃぼんだま/40代/女性/大田原
十九夜観音像の石仏で、6本の手(1本欠損)のうち、左手に如意輪と宝珠、右手に蓮華を持っているようです。優しく柔和なお顔と雰囲気に、ふんわり心が落ち着きます。場所は塚越公民館の隣にありました。
ななっち/50代/女性/小山
拝見した瞬間、「美しい~!」と思いました。菩薩様の優しそうなお顔立ち、江戸時代(享保)から人々に愛され続けたのでしょう。現代の私たちでも心癒される観音坐像です。
みおみお/30代/女性/宇都宮
公民館の脇道を入った路地沿いに小さな石造数体の並んでいました。その中央の温和な表情をした石造です。本来は6本だった手が1本欠損しているというのが路地にたたずむ石造の宿命というか、時代の流れを感じます。とても穏やかな表情の観音さまを見ているだけで、なんだか心が癒されました。