下野市の文化財

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手カンナの使用法

▲手カンナの使用法


 手カンナの使い方は、フクベ(ゆうがおの実)を「輪切り包丁(わぎりほうちょう)」で切り、ズイ(ワタ)といわれる種(たね)の部分を小刀(こがたな)でくり抜き、カンナを内側にあてて薄(うす)くむいていきます。フクベの上下のワタのない部分は、「突貫(つんぬき)」という一方に刃(は)をつけた円筒形(えんとうがた)の道具で穴(あな)を開けカンナでむいていました。カンナは左手で押さえ、右手で輪切りを向こうに回してむくもので、むく厚(あつ)さによって数種類(すうしゅるい)のカンナを使い分けていました。枠(わく)は木製(もくせい)から金属製(きんぞくせい)になり、現在はプラスチックが用いられています。昭和(しょうわ)の初期(しょき)まで主流(しゅりゅう)として使用されていました。