この渡来銭(とらいせん)は、壺(つぼ)に入れて埋(う)められていたもので天平の丘公園整備工事中に発見されました。渡来銭とは主に中国などとの貿易(ぼうえき)により日本に入ってきたお金のことで、室町時代(むろまちじだい)ころには広く国内で使用されていました。見つかった渡来銭は合計12,441枚で、中国の唐(とう)から明(みん)までの59種類があります。埋められた年代は、今から600年前くらいの室町時代と考えられます。この渡来銭が入っていた壺は、高さが41cmで常滑焼(とこなめやき・愛知県でつくられたもの)といわれるものです。