藤麿墳は、勝道上人(しょうどうしょうにん)の父藤麿を埋葬(まいそう)したといわれる場所に建てられた石碑(せきひ)で、江戸時代の安政(あんせい)4年(1857)に建てられました。この場所にはもともと白藤(しらふじ)の木が植えられていたといわれ、次のような伝説(でんせつ)があります。 「勝道上人が植えた白藤の木は、何十年たっても何百年たってもつるが伸びず、かれるわけでも、かといって大きく育つわけでもありませんでした。そのため、勝道上人の徳(とく)が宿(やど)っているのだろうといわれていました。」