この梵鐘(ぼんしょう)は、江戸時代の宝暦(あんせい)8年(1758)につくられたと考えられるものです。かつては源頼朝(みなもとのよりとも)が寄付(きふ)をしたものでしたが、宇都宮城内(うつのみやじょうない)に移されたため、作り直したということです。 また、太平洋戦争(たいへいようせんそう)中には、金属類(きんぞくるい)の供出(きょうしゅつ)の対象となりましたが、調査の結果、梵鐘の上部にある梵字(ぼんじ)がとてもめずらしく、鐘(かね)の音もすぐれていたため寺にのこされたということです。