鑑真(がんじん)は688年に中国の唐(とう)の時代に生まれ、仏教(ぶっきょう)の戒律(かいりつ)を伝えるために、日本にやってきた僧侶(そうりょ・お坊さん)です。奈良時代の天平宝字(てんぴょうほうじ)5年(761)には三戒壇(さんかいだん)のひとつである戒壇院(かいだんいん)を下野薬師寺(しもつけやくしじ)に建立したと伝えられます。
この碑は、鑑真の弟子(でし)たちが、鑑真のことをを偲(しの)んで建てたといわれるもので、高さは約2m、正面中央に「鑑真大和尚」と刻まれています。なお、この碑の前にある菩提樹(ぼだいじゅ)は、鑑真和尚の杖(つえ)が根付いて大きくなったものといわれています。