下野薬師寺歴史館を建設する際に実施した落内遺跡の発掘調査では、住居と考えられる竪穴建物跡(たてあなたてものあと)が100軒以上見つかっています。
竪穴建物とは、地面を掘って柱を立て、その上に屋根をのせたような建物です。
見つかった建物からは、土器(どき)などの日用品のほか、寺という文字や僧の名前が墨書きされた土器、朝鮮半島(ちょうせんはんとう)から来た新羅人(しらぎじん)が作った土器などが出土しています。こうしたことから、寺の周囲に寺の建設や運営に関わったさまざまな人々が暮らしていたことがわかります。