八幡宮の現在の本殿は寛文2年(1662)、拝殿は翌年に、いずれも佐竹右京大夫(三代藩主の義処か)により再建されたものと考えられています。
本殿は、一間社流造り、亜鉛鉄板葺の比較的小規模なもので、身舎の正側面三方に高欄つきの切目縁を廻し、両脇背後に脇障子を立て、前面に向拝を設けています。拝殿は、桁行5間、梁間3間の入母屋造り平入りの亜鉛鉄板葺で、前面に1間の向拝を張り出し、正側面三方に切目縁を廻しています。全体的に装飾が少なく、県内の社寺で装飾化が進む18世紀以前の様相を示していることから、佐竹氏による改築と考えられます。
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