下野市の文化財
文化財の詳細情報
本丸は、東西77m、南北87mの方形で、土塁の四隅には本丸平坦面からの高さが3~4mの櫓跡があります。最も高いのが南東の隅櫓跡で、高さが4mほどあります。また、本丸の堀の幅が20m程度あることから、鉄砲を意識したものと考えられます。この外側にも堀があり、かつてはよく残されていましたが、現在は部分的に残されるのみとなっています。
児山城の規模は正確にはわかりませんが、本丸の周辺に部分的に残存する土塁や堀、西城・中城・北城・稲荷城などの小字名などから、北は星宮神社から南は石橋病院付近までの、かなりの規模をもつ城であったと考えられます。
児山城は、築城以来宇都宮氏の南方の拠点として今から約400年前の慶長年間まで存続し、宇都宮氏の改易とともに廃城となったと考えられます。