この道具はかんぴょうの生産に使われたもので、フクベを輪切(わぎ)りにしないでそのままむくことができるものです。心棒(しんぼう)をフクベの中心に通し、頭を下にして受け皿の上に立てて固定して、左手でカンナをあて、右手でハンドルを回し上から下へカンナを下げてむきました。これにより輪切り作業が不要(ふよう)になり、能率(のうりつ)は手カンナの十数倍、輪切り用手回し機の5~6倍にあがり、生産性(せいさんせい)が高まりました「足踏み式丸むき機」が考案(こうあん)された昭和(しょうわ)のはじめまで使われました。