山王塚古墳は国分寺地区にある前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)で、前方部(ぜんぽうぶ)を西に向けて2段につくられた古墳です。古墳の全長約90m、墳丘(ふんきゅう)2段目の長さ約55mで、墳丘のまわりには周溝(しゅうこう)がめぐり、これを含めると100mをこえる大きさになります。
埋葬施設(まいそうしせつ)は、横穴式石室(よこあなしきせきしつ)で、凝灰岩(ぎょうかいがん)の切石(きりいし)と川原石(かわらいし)が使われていました。古墳のつくられた年代は、埴輪(はにわ)がないことや、石室から見つかった遺物(いぶつ)などから、今から約1300年前の古墳時代の終わりころにつくられたと考えられます。