下野国分尼寺跡は、下野国分寺跡の東方約600mのところにあり、国分寺と同じく聖武天皇の詔によって建てられた国立の寺院です。昭和39年に発掘調査が実施されましたが、これは全面的な尼寺跡の調査として全国最初の例となり、その成果を受けて昭和40年に国指定史跡となりました。
調査の結果、伽藍(寺の建物)配置は、国分寺と同様に東大寺式ですが、塔はつくられていないことが判明しました。全体の規模は南北約270m、東西約145mで、その東側に南北約211m、東西約52mの張り出し部分があることがわかりました。
現在、下野国分尼寺跡は、主要伽藍の基壇と礎石が復元表示され、史跡公園として人々の憩いの場として活用されています。
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