薬師寺にあるこの石碑は、日光開山の祖、勝道上人の父藤麿を埋葬したと伝えられる地に建てられた石碑です。
勝道上人は、父藤麿が没すると、遺骨を上人修行の地である薬師寺の地に埋葬し、白藤の木を植えて墓標としたと伝えられています。安政4年(1857)9月、薬師寺村役人並びに世話人が発起人となって、白藤の木ではいつかその地が不明になることを憂い石碑を建立したと伝えられます。
この白藤には以下のような伝説があります。「勝道上人が植えた白藤の木は、何十年たっても何百年たってもつるが伸びず、枯れるわけでも、かといって大きく育つわけでもありませんでした。そのため、勝道上人の徳が宿っているのだろうといわれていました。」
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