庚申講(こうしんこう)は、庚申の日に行われる男性の集まりです。庚申様は作神様といわれ、農業を守ってくれる神様とされています。この庚申塔は本吉田の江川庚申橋西に寛文8年(1668)に造立されたものです。一般的に見られる庚申塔は、青面金剛像ですが、この像は三猿を配した台座上に阿弥陀印を結んだ阿弥陀像で庚申塔の中では珍しいものです。舟形光背は、像に比してやや大きく反りぎみで日輪と月輪を配しており、高さが177cmになる大型の庚申塔です。庚申信仰は現在では簡素化されていますが、この地域は60日に一回まわってくる庚申の日に庚申講が昔ながらに行われている数少ない地域です。
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