下野市の文化財
文化財の詳細情報
▲発掘調査の状況
小金井一里塚は、江戸時代の五街道のひとつである日光街道沿いにつくられ、江戸(東京)日本橋から22里(約88キロメートル)の地点にあります。二つの塚がほぼ完存していることなどから、日光道中で唯一国指定史跡に指定されています。長年風雨にさらされたため、形が崩れて円形化していますが、現状で1辺約12mの大きさで、つくられた当時は方形であったことが、測量調査でわかりました。平成9年度には発掘調査が実施され、旧日光街道の3時期の砂利敷道路とその側溝が発見され、紐に通された寛永通宝(50枚)や陶磁器(茶碗など)の破片がみつかりました。
江戸時代の終わりころの記録によると、小金井一里塚の東側の塚には松、西側の塚には杉が植えられていたことが分かりますが、現在は東側が榎(えのき)、西側に榎と椚(くぬぎ)が植えられています。