下野市の文化財

  • 国分寺の五輪塔
    こくぶんじのごりんとう
  • 文化財の種類
  • 考古・歴史資料
  • 文化財指定団体
  • 文化財が造られた時代
  • 鎌倉・室町・安土桃山時代
  • 文化財の所在
  • 下野市国分寺1540
  • 概要
  •  この五輪塔は現国分寺境内にある3基の大型の凝灰岩製の五輪塔です。一説によると聖武天皇・光明皇后・行基菩薩を祀ったといわれます。ほぼ完全な形をしていますが、風化により表面の磨耗が激しいことから、造られた年代は不明ですが、鎌倉時代後期以降のものと考えられます。19世紀はじめの様子を伝える『日光道中壬生通分間延絵図』には、この五輪塔が描かれています。なお、境内には五輪塔の残欠が数多くみられることから、かつては、数多くの五輪塔があったと考えられます。

文化財の詳細情報

五輪塔は、地(ち)・水(すい)・火(か)・風(ふう)・空(くう)の五つが宇宙を形づくる要素であるという仏教思想から造られました。平安時代中期頃から造られるようになり、仏の供養のための造立から、次第に墓標として用いられるようになり、全国に広がったといわれます。栃木県内では鎌倉時代以前の銘のあるものは確認されていませんが、鎌倉時代中期以降は、宗派を超えて造立され、石塔の主流となりました。栃木県内の例としては、益子町地蔵院の宇都宮氏歴代の五輪塔群が有名です。

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