手カンナは、かんぴょうの生産に使われる道具です。かんぴょうは、ゆうがおの実を細長くむいて乾燥させたもので、正徳2年(1712)に近江国水口城主だった鳥居忠英が壬生城に国替えとなった時に、栃木県に伝わったと伝えられています。
手カンナの使い方は、フクベ(ゆうがおの実)を「輪切り包丁」で切り、ズイ(ワタ)といわれる種の部分を小刀でくり抜き、カンナを内側にあてて薄くむいていくための道具です。フクベの上下のワタのない部分は、「突貫(つんぬき)」という一方に刃をつけた円筒形の道具で穴を開けカンナでむいていました。カンナは左手で押さえ、右手で輪切りを向こうに回してむくもので、むく厚さによって数種類のカンナを使い分けていました。枠は木製から金属製になり、現在はプラスチックが用いられています。昭和の初期まで主流として使用されていました。
9件のクチコミがあります。
さくら/40代/女性/宇都宮
オアシスポッポ館に展示されています。かんぴょう農家が昔から使っていたかんぴょうの皮むき機だそうです。手のひらにこのかんなを持ってかんぴょうの内側から剥いていくのだそうです。一つ一つ手で剥くのは大変な作業だと思います。
ともぞう/40代/女性/佐野
栃木県のかんぴょうは、生産量、味とも全国的に有名ですが、昔はこの様な器具を使い手作業だったのでしょうね。
ノア/40代/女性/宇都宮
JR小金井駅のオアシスポッポ館に展示された、かんぴょう作りの道具の一つです。今で言うピーラーの刃の部分だけという感じです。これを手に持って、輪切りにしたユウガオの実を芯の方から剥くときに使っていたそうです。昔は何でも手作業だったのだと、実感しました。
はる/40代/女性/宇都宮
オアシスポッポ館の中に展示されています。夕顔の実を固定して皮を削ることができる分、隣に展示されている輪切り包丁とともにおいてある刃だけのかんなより、かなり使い勝手がよくなってますよね。
みおみお/30代/女性/宇都宮
江戸時代に使われたユウガオの実をむき、かんぴょうを作る手のひらサイズの道具だそうです。こういった道具を使いながら、ひたすら手作業で作られた時代は、大変だったでしょうね。
ぴかりん/40代/女性/日光
オアシスポッポ館に展示されているのを見学しました。かんぴょうを輪切りにしてから種の部分を取り除き、実の内側からこの手かんなで薄く削っていくそうです。こんな小さな道具を手際よく使うとは驚きです。輪切りにする時に、幅を手かんなに合わせるとうまく削れるそうです。
まめっち/40代/女性/市貝
かんぴょうを向くための道具だそうです。輪切り包丁と一緒にオアシスポッポ館の中のガラスケースに展示されていました。手作業で取り扱いが難しそうだと思いました。
ななっち/50代/女性/小山
かんぴょうを輪切りにした後、中央部分のわたが取り除かれます。かんぴょうの外側の皮は、皮むき(写真左下)で剥かれ、内側の白い部分は、手かんな(写真右下)を手のひらにのせて、輪切りの実の内側にあて輪切りの輪を引っ張りながらむいていきます。そんな手のひらに入るかんなですから、小さいですね。しかし、手かんなの幅にかんぴょうを輪切りにしなくてはならず大変な作業だと思いました。
しゃぼんだま/40代/女性/大田原
オアシスポッポ館で展示されていた手かんなですが、これを手で輪切りされたかんぴょうに当てて剥いていくのですね。鉛筆けずりのような小さなものでびっくりです。根気のいる作業で大変だったのだと頭が下がる思いです。