下野市の文化財
文化財の詳細情報
▲馬1
▲馬2
馬1は口に轡(くつわ)を付けて、背に鞍(くら)をのせ、胸と尻に馬鐸(ばたく)が表現されています。鐙(あぶみ)は壺鐙で障泥(あおり)の部分は灰色に着色されています。さらに、この馬形埴輪の最大の特徴は、馬の右側面に短冊形(たんざくがた)水平板が表現されていることです。この板は、乗馬する際に馬にまたがるのではなく横に座り、足をそろえて置くための板であると考えらます。この板が付いた馬形埴輪は、全国で約30例前後出土していますが、全身が復元できる資料は全国的にもほとんど例がありません。
馬2は環状の轡を付けて背に鞍を置き、胸に鈴を付けています。尻には飾り金具である雲珠(うず)をおき、ベルトの止め具を表現しています。そして、馬3・馬4になると、ほとんど飾りがなくなります。
復元された埴輪は現在しもつけ風土記の丘資料館に展示されているほか、古墳に並べられた頃の彩色を復元したレプリカ(馬1)を道の駅しもつけで展示しています。
▲馬3
▲馬4
▲馬1レプリカ