下野市の文化財

  • 谷地賀上野原古墳出土遺物(上野原古墳群13号墳)
    やじっかうえのはらこふんしゅつどいぶつ(うえのはらこふんぐん13ごうふん)
  • 文化財の種類
  • 考古・歴史資料
  • 文化財指定団体
  • 文化財が造られた時代
  • 古墳時代
  • 概要
  •  上野原古墳群13号墳は、市内谷地賀(やじっか)の田川東岸の台地上に所在する直径約30mの円墳です。盗掘を受けていなかったため、石室の内部から直刀一振り(長さ106.6㎝)、鍔(つば)1点、刀子(とうす)1点、鉄鏃(てつぞく)約60本、轡(くつわ)1組、辻金具2点、木芯鉄装壺鐙(もくしんてつそうつぼあぶみ)1対、管玉1点、砥石1点、ピンセット1点が見つかりました。特に馬具は鞍を除く全ての種類が整っており、このようにセットで発見できた例は栃木県内でも少なく貴重なものです。

文化財の詳細情報

 

直刀

▲直刀

上野原古墳群13号墳は、市内谷地賀(やじっか)の田川東岸の台地上に所在する直径約30mの円墳です。盗掘を受けていなかったため、石室の内部から直刀一振り(長さ106.6㎝)、鍔(つば)1点、刀子(とうす)1点、鉄鏃(てつぞく)約60本、轡(くつわ)1組、辻金具2点、木芯鉄装壺鐙(もくしんてつそうつぼあぶみ)1対、管玉1点、砥石1点、ピンセット1点が見つかりました。特に馬具は鞍を除く全ての種類が整っており、このようにセットで発見できた例は栃木県内でも少なく貴重なものです。
 
 古墳は、上三川町との境界にあるため、南側の約1/3のみの調査でしたが、墳丘は開墾によりすでに無く、残されていた埋葬施設と周溝の調査が実施されました。発掘調査の結果、この古墳は直径約30mの円墳で、古墳時代前期~中期の住居跡3軒を壊して造られた6世紀後半の古墳であることがわかりました。石室は墳丘南東部に長さが2.25m、幅が75cmの地下式の川原石小口積みの小竪穴式石室が確認され、未盗掘であったことから天井石も含めて良好に残存していました。周溝からは円筒埴輪の破片が多数出土していますが、周溝の覆土の上半部から出土していることなどから、この古墳の埴輪ではなく周辺の古墳から流れ込んだものと考えられます。

  • 一覧に戻る
  • トップページに戻る