横塚古墳は、現在の旧石橋中学校校庭にあった古墳です。前方部を西側に向けた前方後円墳で、墳丘の全長約52mで、墳丘のまわりには幅約10~17mの周溝がめぐっていたと考えられます。また、墳丘の裾部からは馬や人物などの形象埴輪を含む円筒埴輪列が見つかっています。埋葬施設は、南に開口する横穴式石室で、くびれ部に近い前方部で見つかっています。石室は玄室、前室、羨道(墓道)からなり、全長は約11mあります。側壁は川原石の小口積みで、奥壁や天井石には凝灰岩が使われていました。石室内からは直刀や鉄鏃などの武器類や挂甲(よろいの一種)、馬具類、金環・銀環などの装身具類や須恵器などが出土しており、これらの遺物から今から約1350年前の6世紀後半に築造されたと考えられています。