本像は享保7年(1722)に塚越講中52人により造立されたものです。このような石造仏を「十九夜様」と呼び、特に女人の信仰を受け市内各地に造立され今日まで受け継がれてきました。この像は、光背上部の像頭上には日輪月輪を配し、6本の手をもつ半跏思惟像で、それぞれの手には蓮華、輪宝、如意宝珠を持っています。ごく一般的な形のものですが、保存状態も良く、菩薩独特の柔和な様相をもつ優美な像です。