かんぴょうむき機

| かんぴょう |

 かんぴょうの生産は終了し、夕顔畑も次の作物を作るためにすっかりきれいになってしまいましたが、今年がかんぴょう伝来300年(伝)ということで、現在、生産道具の収集を行っています。

 地元紙にこのかんぴょう道具収集の記事が掲載されたことから、ここ最近は道具の寄贈等の問い合わせがあります。残念ながら地元からの問い合わせがあまりないのですが、先日は宇都宮市(旧河内町)に資料の調査にでかけました。

下の写真が、かんぴょうむき機です。

 新しいもののようにみえますが、意外と古いもので昭和30年代から40年代のころにつくられたもののようです。茨城県結城市の稲葉工業製のもので、ふくべをモーター等で回転させるいわゆる電動式丸むき機といわれれるものです。今使用されているものはモーターが内部にありますが、これはモーターを外部に置くタイプのようです。

かんぴょうむき機と一緒にこんなものも残されていました。

 一見するとなんだか想像がつきませんが、これはかんぴょうを干す際に裾がくっついてしまったものをはがす「裾分け」という作業に使われたものと考えられます。であれば、これまでになかった資料ですが、現在名称も含め詳細を確認中です。もし本当に裾分けの道具であれば、新たな資料として貴重なものとなるはずです。