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エゴマ

| 下野薬師寺歴史館 |

先日、エゴマの苗を歴史館近くの畑に移植しました。エゴマは平安時代には油として利用されていました。下野薬師寺でも灯明(明かり)の燃料として使われていただろうとの予測のもと、ここ数年栽培しています。

毎年秋には収エゴマの実を収穫・搾油して、下野薬師寺ボランティアの会と共同で灯明の会を行っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下の写真は定植したばかりの苗です。

エゴマはシソ科の植物なので、葉が青しそに似ていますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これからの暑い夏を乗り越えて元気に育ってほしいものです。 

 

そのほか畑には古代米とベニバナが植えてあります。

 今年は、はじめて古代米(緑米)を畑に植えてみました!水田よりは収穫量は少ないとのことですが、今のところ元気に育っています♪ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらはベニバナ。 7月になれば、きれいなオレンジ色の花が咲くでしょう♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平安時代の『延喜式』によれば、下野国(栃木県)でも17~20歳の男子は一人20匁(約75グラム)のベニバナを税として納めるとされているほか、万葉植物のひとつでもあります。かつては、下野薬師寺周辺にもベニバナ畑が広がっていたかもしれません。

昨年は収穫したベニバナを使って、ベニバナ染めを行いました。今年もベニバナ染めを開催しますので、多くの人に参加していただければと思います。

 

畑もにぎやかになりました♪

 

 

 

 

 

 

 

 

5月4日は、安国寺の花祭でした

お釈迦様の誕生をお祝いする日で、安国寺・六角堂では美しいツツジで葺かれた屋根を持つ花御堂に安置された誕生仏に参拝者の方々は竹の柄杓で甘茶を注ぎました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈花御堂の誕生仏〉

 

年に一度、この日だけ拝見することができるお釈迦様誕生の絵の前にてお経を聴きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私も初めて参加させて頂いた花祭は、貴重な体験となりました。

 

 

(歴史館K・S)

 

今日4月4日は、二十四節気のひとつ「清明節」にあたります。

 清浄明潔にして、東南風の吹く春のよい季節

とのことですが、今日の風は心地よい春の空気を感じるには少々激しすぎるようです。

 

長く厳しかった冬の寒さのために3月中旬になってようやく咲き始めた下野薬師寺跡の梅も、
昨日からの強風に散る花が多く見られます。

 

吹く風を なにいとひけむ 梅の花 散りくる時ぞ 香はまさりける 
― 吹く風をどうして厭おうか。梅の花は散る時にこそ香りが際立つのだから・・・                                                                                                                (拾遺集・凡河内躬恒)

との歌がありますが、この風では香りをはなつ間もありませんね・・・。

 

開花時期の早かった紅梅、白梅は見ごろを過ぎましたが、
遅咲きの薄紅色の梅や八重梅などはもうしばらくご覧いただけると思います。


 

ご来場の際には、強風にご注意くださいね。

                            (下野薬師寺歴史館 K.T)